魔法石の錬成修行(別の魔法石問題・その2)
ドクターは、また、パソコンモニターを確認しながら、
めちゃ早いスピードで、キーボードで打ち込んでいく。
「この次はまた、血液検査、
呼吸器の検査と胃カメラ・・
あと大腸カメラをやります。
日程をすぐに組みましょう。
次回は・・・」
早口で、どんどん情報を出す。
必死でメモを取る。
一呼吸置いたところで、確認した。
「手術するんですか」
「しないと、また発作が起きますよ」
ドクターは<あたりまえの事を聞くな>と、
いう感じで答えた。
私は恐る恐る聞いた。
「発作を起こさないようにするための、注意事項は何かありますか?」
ドクターはプリントアウトした
用紙を確認しつつ、
「脂っこいものは絶対にダメです。
あとは、いつおきるか、わからないですね」
淡々と説明する。
「そーーなんですかぁ・・」
お腹に、地雷が埋まっているのか。
ドキューーーーーンン
もし、爆発したら、どうするんかい?
「あの、また、痛くなったら、
どうしたらいいですか?」
「救急車を呼んで、
搬送はこちらを、指定してください」
ドクターは冷静に返答した。