弱虫の君に愛の言葉を

そういえば、ここは金持ち連中がよく来ると舞奈さんが言っていたことを思い出す。


あぁ、最悪だ。
こんな形で会うなんて...。



「おい、何をしている。」

低いハスキーボイスの声を出した彼は、きっと私のことを覚えていないだろう。


それなら、私も他人のフリをしよう。


『あ、ごめんなさぁい。とても綺麗な人だと思ってぇ...』
< 14 / 25 >

この作品をシェア

pagetop