友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
この部屋で、わたし以外の人物は…1人しかいない。


「まっ…て!一之瀬くん…!」


わたしは小さく叫んだ。

しかし、返事はない。


きっとわたしが床に倒れ込んだ際に、一之瀬くんもいっしょに巻き込んでしまったんだ。


「一之瀬くん…、いったん体を起こして――」


と言うわたしの言葉も無視して、その無防備な唇にキスを落としてくる。


まだ暗闇に目が慣れていないせいか、わたしの唇を探るように、噛みつくように。

息をするのも苦しいくらい。


もとはと言えば、初めにわたしが体を起こしたせいで、たまたま唇が触れてしまったかもしれない。


でも、どうして一之瀬くんが、急にこんなことをしてくるのかがわからなかった。



「ちょっと待って…、一之瀬く――」

「無理。止まんねぇ」


耳元で囁かれる一之瀬くんの低い声に、電流のような甘い痺れが背筋を走る。
< 141 / 368 >

この作品をシェア

pagetop