友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
腕っぷしも強そうだし、この3人を1人で相手にできるわけがない。


だけど一之瀬くんは、とくに表情を変えることもなく――。


「ごめんな、うるさくて」


そう言って、わたしの額に手を添えた。


「…うんっ。熱は、ないみたいだな」


敵意を持つ不良たちを差し置いて、一之瀬くんはマイペースだ。

しかしそれが、さらに不良たちのかんに障る。


「てめぇ、いい加減にしろよ!なにまだ無視してやがる!」

「どうやら、今の状況がわかってねぇみたいだなっ…」

「だったら、嫌ってほどに思い知らせやる!!」


そんな怒号が屋上に響き、一之瀬くんの背後から不良たちが拳を振りかざす陰が見えた。


「…一之瀬くん、後ろ――…ッ!!」


それを知らせようとしたけど、また鋭い頭痛の波がやってきて、わたしは頭を抱えて塞ぎ込んだ。
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