友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
万里くんについての記憶をわたしが忘れているだけで、改めて話す必要もないと思われているのかな。


彼女であるはずなのに、万里くんに関することは一切なにも知らなかったことに、今さらだけど気づいた。



「…どうかした?慈美?」

「ううん…!なんでもないのっ!」


上の空だったのか、わたしを見て由奈が首を傾げている。


万里くんのことを知らなくたって、万里くんは万里くんだよね。


そう思い、わたしはあまり気に留めないようにした。


「そういえば、由奈は?今は彼氏はいないの?」

「今はいないよー。この前別れちゃった♪」


美人の由奈は、常に彼氏が絶えないイメージ。

同じ学校だったときは、まるで花に吸い寄せられるチョウのように、男の子が由奈に集まっていた。


でも、それが由奈にとっては悩みなんだとか。
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