壱くん、お願いだから近づかないで。
♡男の子なんて、
それから毎月毎月、『あと何ヶ月で共学……』と数えたり校舎が増築されどんどん出来上がるにつれ私の心は平穏じゃいられなかった。
「佑茉〜ほら、行かないと。ウダウダ言ったって現実は変わらないんだからね」
「そうだけど……」
「ほら、行くよー」
私は連れられてゆっことクラス表を見に行くと、チラホラいる男の子たちを避けて掲示板まで急いだ。
せめて、ゆっこと一緒のクラスになりますように……!
「佑茉、離れちゃったね……」
「え、うそ!」
「しかも、佑茉のクラス男の子いるじゃん」
なんてこと……一年間地獄状態で過ごさないといけないなんて本当に無理なんですが。