壱くん、お願いだから近づかないで。
「でも花純と一緒だよ、よかったじゃん」
「で、でも……男の子二人もいるし」
しかも、私のクラスにだけって、嫌がらせか何かかな?
「私、隣のクラスだからお昼は一緒に食べれるしさ」
「そう、だね」
本当にありえない……なんで男の子を避けるためにきたのに急に共学になったのか、それすら受け入れてなかったのにうちらの学年はいないって言われていた男の子がいるわけ!?
ゆっこと花純と二年の教室に向かうと、ゆっことは別れて教室に入る。まだ男の子いなくて一安心した。
「佑茉、座席表見にいこう」
「うん」
黒板に貼ってあった座席表を見ると、イタズラなのかと思うくらいに花純と離れてしまっていた。
「佑茉、窓側だね」
「うん、花純は廊下側なんていいなぁ。変わってほしい」
「変わりたいけど、担任あの先生だし無理だろうね。健康体だし前の席じゃないから」
ですよねぇ……