黎明の剣
残酷な世界の現実

少年の慟哭と少女の虚無


すぅーと息を吐き本を閉じる。


私のバイブルとも言えるニーディア王国物語は孤独な少年が日々を闘い生き抜き、国の英雄となる物語。



主人公の少年の、名前は明かされていないが、私は彼が大好きだ。




格好いいのに己の信念を貫く所とか、切れ長で美しい瞳の睫毛が頬に影を落とす所とか、もう全て良い。




いつも通り、大好きな本を読んで明日の学校の準備をして、眠りにつく。





極々普通の一般的な女子高校生の私、和優明。

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