『始まったふたり。』最後から、始まる。ー番外編ー
自主練から帰って来て
アパートでダラダラしてる
「今日も杉山かっこよかった」
照れるじゃん
「そんなこと言ってくれるの
歌笑だけだけど…」
「誰にも見せたくないな…」
は?
かわいすぎるだろ
けど…
「オレが走るの止めたら
歌笑はオレのこと好きじゃなくなるの?
そしたらオレ
一生走ってなきゃじゃん」
「んー…
走ってる杉山はかっこよくて
走った後の杉山の笑顔が好き
…
教室だとあんまり笑わないのに
上手く走れた時は笑うの
それを見るのが好きだった
…
今はそれ以外にも
いっぱい笑ってるから
走らなくても、好きだよ」
歌笑もそんなこと
思っててくれたんだ
「じゃあ、止めよっかな…
止めて歌笑の近くに帰りたい
そしたら毎日笑ってるから…」
オレの率直な気持ち
「うん、4年後、待ってる」
「なんだよ
結局ダメなんじゃん」
「頑張ってる杉山が好き」
そぉ言われると
頑張ってしまう
4年後
歌笑はまだ
オレの前で笑っててくれるかな?
向かい合って
笑ってられたらいいね