クールな御曹司は離縁したい新妻を溺愛して離さない
関係が変わり、彼は視線を彷徨わせている。
もちろん私も彼とどう接していいのかわからない。

「おはよう」

「おはようございます」

私たちは今までにないくらいぎこちなくなってしまった。

「あ、朝ごはん! 食べますか?」

「ああ。そうだな。顔を洗ってくるよ」

私は慌てて目玉焼きをつくり、トーストやサラダと一緒にワンプレートにのせた。

いつものように向かい合わせに並べ、コーヒーを入れると着替えを済ませた修吾さんは席に座った。

「いただきます」

私たちはいつもと同じように食事を済ませると、彼は出勤してしまった。
私も出勤するため支度をするが、体に残る赤い花を見て驚いた。首元だけでなく胸元や脇腹にまで付いていた。

彼は妻としての役目を果たすために私を求めたはずなのにこんな所有印を残されると胸の奥がぎゅっと締め付けられた。
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