俺の側にずっといろ、生涯お前を守る
それから私の実家に戻り、真山さんはお父様の許可をもらうためインターホンを鳴らした。

「おお、真山くん、ご苦労だったな、あれ、まりえは……」

俺は深々とお辞儀をした。

「申し訳ありません、自分のミスです、ちょっと目を離した隙に、まりえさんを怖い目に合わしてしまいました、何もなかったのですが、まりえさんに今夜一緒に居たいと言われて説得出来ませんでした」

「それで?」

「今夜一晩まりえさんをお預かりする許可を頂きたいのですが……」

「一晩だけか?」

「いえ、許されるのであれば生涯ずっと守っていきたいです」

「そうか、わかった、とりあえず今夜一晩よろしく頼むよ」

「はい、失礼します」

私は車の中で待っていた。

お見合い相手と結婚して、旦那様になる人とはじめてなんて絶対に後悔する。

たとえ、私に対して気持ちがなくても、ボディーガードとしての責任で守ってくれるんだとしても、私は真山さんと一夜の思い出を経験して、その思いを秘めて嫁ぎたい。

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