キミの同担拒否

【10.愛しい人 sideゆうり】

クソっ、悔しい。

腕の中にいる俺の愛しい人は見たことが無いほどに苦しそうで。


もっと早く気づけたはずなのに。

あの日だってそうだ。


教室で待ってるんじゃなくて、保健室までついて行けば良かった。



あの日。


あおいが琉唯に好意を寄せてることは何となく分かってた。

けど、琉唯が倒れたおとめちゃんを抱き上げた瞬間のあおいの表情を見てそれが確信へと変わった。


おとめちゃんの荷物を取りに来た時のあおいはもう泣きそうな顔をしていた。


頭を撫でたのは、本当に無意識だった。
いつの間にか、あおいの頭を撫でてた。



今でも思い出すんだ。


俺の腕の中で泣き叫ぶあおいの姿が。



今でも思い出すんだ。


告白した後のあおいの表情を。









俺はいつも1歩出遅れる。







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