十年越しの溺愛は、指先に甘い星を降らす
理玖と私は、予備校と彼のアトリエでしか会っていなかったから、彼は私の家を知らない。だから、勿論訪ねてくることはない。できるはずはないのだ。
彼がどこにいるか、私は知っている。
大学も、家も。
でも、彼は私がどこにいるか知らない。
それがまた、私を苦しくさせた。
自分がそういう状況を作ってしまったのに。
自分で酷い終わり方をして、自分で後悔をする……ドラマで見るような馬鹿な女に自分が成り果てるなんて思わなかった。
これ以上自分を嫌いになりたくない。
でも、美術に関することをしていると、嫌でも思い出してしまう。
理玖と、理玖の過ごした3年近くを。
その間に自分が彼に抱いたドス黒い嫉妬の気持ちを。
その頃丁度、家庭の事情もあり、高い私立の美大へは、到底行くことはできなくなった。
たとえ奨学金を借りたとしても、それを上回る出費が始まってしまう状況になってしまった。
私は、堂々と合格した滑り止めの美大への進学を辞めた。
美術を辞めた。
夢を諦めた。
そして、如月理玖という名前を見てしまいそうなメデイアやSNSはすべてやめた。
自分勝手な自分の心を守るために。
彼がどこにいるか、私は知っている。
大学も、家も。
でも、彼は私がどこにいるか知らない。
それがまた、私を苦しくさせた。
自分がそういう状況を作ってしまったのに。
自分で酷い終わり方をして、自分で後悔をする……ドラマで見るような馬鹿な女に自分が成り果てるなんて思わなかった。
これ以上自分を嫌いになりたくない。
でも、美術に関することをしていると、嫌でも思い出してしまう。
理玖と、理玖の過ごした3年近くを。
その間に自分が彼に抱いたドス黒い嫉妬の気持ちを。
その頃丁度、家庭の事情もあり、高い私立の美大へは、到底行くことはできなくなった。
たとえ奨学金を借りたとしても、それを上回る出費が始まってしまう状況になってしまった。
私は、堂々と合格した滑り止めの美大への進学を辞めた。
美術を辞めた。
夢を諦めた。
そして、如月理玖という名前を見てしまいそうなメデイアやSNSはすべてやめた。
自分勝手な自分の心を守るために。