明日のキミは。
「きっと明日からはあまり寝かせてあげられないから、今日はゆっくり寝ておきなさい」
「はい! じゃ、先生、おやすみなさい」
あまりに元気すぎる返事に、ため息を漏らしそうになる。
(これ、絶対わかってないな……)
不意に、彼女が明日持って行くと言っていた鞄を覗いたときに、トランプだとか、カードゲームだとか、カバンいっぱい詰め込まれていたものを思い出す。
思わず苦笑して、車を降りようとする彼女の腕を掴んだ。
彼女が振り返った時、自分の唇を彼女の柔らかな唇に押し当てる。
「っ……!」
彼女が耳まで真っ赤に染まるのを見て思わず微笑むと、舌をねじ込みたい衝動を抑えて、唇を離し、
「おやすみ」
と告げた。
彼女は、「お、おおおおおおおやすみなさい」と動揺した声で言い、足元もふらつきながら帰っていった。