クールな幼なじみが本気になったら
これまでのハイキングコースはきれいに整備されていたけど、この道だけ雑草が好き放題に生えていて、『道』と呼べるのかどうかも怪しいところ。


だけど、ここは二手に別れている道だから、わたしにはこの道をたどって探してほしいと言う芽依。


パッと見て、こっちの道ではないような気はしたけど、時間も迫っているから、ここでもたもたするわけにもいかなかった。


「…じゃあ、わたしはこっちに行くね」

「ありがとう、しずく♪」


これまでの態度が嘘かのように、芽依はにっこりと笑ってくれて、わたしの手を握った。



まさか、こんな足場の悪い道を進むことになるとは思わなかった。

七分丈のズボンを履いてきてしまったせいで、素肌が見えているくるぶし辺りには、草木が擦れて細かな切り傷がいくつもできた。


一体、どこまで続いているのだろうか…。
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