ストーカー幼馴染は彼氏にはなりません!(多分)

過去


陽菜の言う『高校の時のこと』はもう8年も前のこと。

それでも今でもあの現場は鮮明に覚えている。



私と晴人は親同士が仲が良いこともあり物心着く頃にはそばにいるのが当たり前だった。

晴人はよく泣く子で私は晴人が泣く度手を繋いで励ましていた

その頃はよく晴人が家に泊まりに来ていて
本当に弟みたいに思っていた。

『はるくん。何かあったら私が守ってあげる』

『私はお姉ちゃんだからね!』

なんて、"姉"という存在に憧れていた当時はよく言っていたらしい

晴人は大人しい子だったので他の子達に混じって遊ぶことはなかったけれど、顔立ちが良く周りの子達から遠巻きに見られていたのを覚えている。

『はるくん、あの子たちといっしょにあそぼうよ!』

なんて誘うと

『やだ!かなちゃんもぼくだけとあそぶの!』

なんて可愛いわがままを言っていた
(構わず他の子達と遊んでいたらしいけれど)

晴人はこの頃からピアノや水泳、英会話等色々な習い事に通っていたが、

『ぼくはかなちゃんと一緒じゃなきゃいや!』

ということもあり、私も一緒に通っていた。


私と晴人はエスカレーター式の私立の幼稚園に入園した。

そこで出会ったのが陽菜だ。

陽菜は晴人と遊んでいる私に声をかけてくれ、それからよく3人で遊ぶようになった。

晴人の両親は共働きで出勤が早く、帰宅が遅い為、幼稚園に行く前に私の家に来て、幼稚園が終わると私の家で親を待っていた

幼稚園では3人で、家では私と晴人2人で

ずっと一緒にいた。

晴人がたまに

『ぼく、幼稚園いかない。かなちゃんと2人でおうちにいる。』

なんて駄々こねたこともあったらしいけど

『わたしは幼稚園いくよ』

と突っぱねたらしい。

私って…。
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