寝取られたくて、彼氏を匂わせてみました
 片手は胸を這わせたまま、もう片方の手は軽いアコーディオンプリーツのスカートのファスナーを器用に下した。
ストンッとスカートが落ちるとストッキングの切り替えの部分の生地を楽しむ様にお尻ともも裏を撫でている。

わかるよ、ストッキングのつるつるって気持ちいいよね。


「破いていい?」

「それはダメっ」

「じゃあ、破っちゃう前に脱いで」

 私に本当は彼氏がいなくてこれが寝取りじゃないってばれたら、そうでなくても一回寝取ったらもう終わりかもしれない。

 彼に抱かれるのは、きっとこれが最初で最後のチャンス。

 私は意を決し、汗ばむ手でぎこちなくストッキングを脱いだ。


「このままここじゃ恥ずかしい」


「ん。ベッド行こう」

 海成が私の手を引いて、たった5歩のベッドまで進む。
 踊るように腰を抱かれくるりと回ったと思ったら、もうベッドに組み敷かれていた。
 海成が熱い目で私を見つめてる。ずっとずっと欲しかった視線。

「いいんだな、この後はもう止められないけど」

 私が小さくうなずいたと同時に先程めくりあげられて、ベッドに向かう前に整えたニットがカップ付きキャミごとまためくられ、あっという間に脱がされた。

海成はもう一度私にキスしながら胸をゆっくりと愛撫していく。

 どうしたらいいかわからない私は、身体をくねらせ、手足をもどかしげに擦り付けた。

 唇の隙間に舌を差し込まれて口内に舌が這う。お互いに呼吸は荒くなり、海成はショーツの上から指を小刻みに揺らしはじめた。すぐにくちゅりと卑猥な音がする。

「千春、濡れてる」
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