紳士な副社長からの求愛〜初心な彼女が花開く時〜【6/13番外編追加】
「きょ、恭加、さん……っ」
「……っ、」
和泉さんの、この快感に耐えるような切ない表情が色っぽくて好きだ。
いつもは穏やかで優しい和泉さんの、男の顔。
それを見ただけできゅん、と身体の奥が反応する。
だらしなく開いた口からは絶えず甘い嬌声が漏れ、快楽で繋がる身体はもはやどこからどこまでが自分で相手なのか、分からなくなるほどに溶け合っていく。
「ああっ……!」
最高到達点に達してもなお、和泉さんは私を追い立てるのを止めてはくれない。
「何度でも呼ばせたいーー」
その宣言通り、結局その日、私は和泉さんに何度目かの果てに連れていかれた後、彼の名前を譫言のように呼びながら意識を手放すことになったのだった。