紳士な副社長からの求愛〜初心な彼女が花開く時〜【6/13番外編追加】
「ちょっ⁉︎珠理ちゃん⁉︎」
「すー、すー、すー……」
「ね、寝てる……?」
びっくりして珠理ちゃんの方に身を乗り出すと、何とも可愛らしい寝息が聞こえて来た。
「中村、そんなに酒強くないんですよ。むしろ弱い。なのにそんな一気に飲むから。……ったく、このバカ」
とか言いながらも、佐原くんは突っ伏したままの珠理ちゃんに自分のジャケットを掛けてあげている。
口では悪態をついているのに、それとは裏腹なその優しさ。
何このツンデレ感……。
佐原くん、キミのそのギャップも破壊力抜群だな。
目の前の2人を見ながらそんなことを思っていたら、
「…… 中村も、今日深町さんに頼られて嬉しかったんですよ。さっき言ったのは全部中村の本心ですから。だから深町さんも、穿った見方をせずにまずは和泉さんのこと、素直に受け止めてみたらどうですか?」
「え……」
佐原くんが、じっと私の目を見つめて言った。
「話だけ聞いてると、多少やり方は強引ですけど誠実そうな人だと思いますよ。深町さんも、それはもう分かってるんじゃないですか?」
「……うっ……」
「すー、すー、すー……」
「ね、寝てる……?」
びっくりして珠理ちゃんの方に身を乗り出すと、何とも可愛らしい寝息が聞こえて来た。
「中村、そんなに酒強くないんですよ。むしろ弱い。なのにそんな一気に飲むから。……ったく、このバカ」
とか言いながらも、佐原くんは突っ伏したままの珠理ちゃんに自分のジャケットを掛けてあげている。
口では悪態をついているのに、それとは裏腹なその優しさ。
何このツンデレ感……。
佐原くん、キミのそのギャップも破壊力抜群だな。
目の前の2人を見ながらそんなことを思っていたら、
「…… 中村も、今日深町さんに頼られて嬉しかったんですよ。さっき言ったのは全部中村の本心ですから。だから深町さんも、穿った見方をせずにまずは和泉さんのこと、素直に受け止めてみたらどうですか?」
「え……」
佐原くんが、じっと私の目を見つめて言った。
「話だけ聞いてると、多少やり方は強引ですけど誠実そうな人だと思いますよ。深町さんも、それはもう分かってるんじゃないですか?」
「……うっ……」