消えないで…僕の初恋
しょうがない。
資料室に行ってくるか。
私は席を立った。
一番後ろの席から
黒板の前に向かう途中
3人分の机を
三角に向い合せている
玲華ちゃんと絵麻ちゃんに
頭を下げる。
「二人ともごめん
先にお弁当を食べてて」
「由奈、また田辺に
面倒なことを押し付けられた?」
「……うん」
その通りでございます。
今回も
断れなかったのでございます。
「田辺ってさ、特別に由奈を
可愛がりたいんだろうね」
ひゃっ、玲華ちゃん?
それ本気で思ってる?
「私、先生に可愛がられた
ことなんて、一度もないよ」
「お気に入りの子には
ちょっかいだしくなるじゃん。
先生なのに
やることが小学生男子レベルってのは
どうかと思うけど」
絵麻ちゃんまで。
私、先生に
気に入られてないから。