あなたの名前が聞こえて
高校に入学してすぐに私は中学から続けている合唱部に入った。

合唱は大好きで楽しい。

楽しいけど……最近何か物足りない感じがする。

何だろう……。



「かわた」

川田(かわた)



そうだ……。

川田くんだ。

川田くんは中学の同級生で合唱部の部員だった。

川田くんはいつも私に



『下手』



厳しい事を言っては、私が上手く歌えるまでつきあってくれて



『一人で先帰れ』



冷たい事を言っては、私に片付けをさせず



『正門から帰れよ』



正門は人通りも街灯も多い。

優しい事を言われては、良い奴だと思っていた私。

会いたい。



河田(かわた)、ちょっと…」



すごく会いたい。



「河田」



川田くん。

今、隣に居て欲しいって、心の底から思ってる。

私……多分、川田くんの事を……。
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