iDOLの恋人~好きになった人は超有名人でした~
「テオ。」

もぞもぞと動いて布団から出ようとする莉奈にウトウトしてた僕は手をのばして引き寄せた。

「まだ。いてよ。横に。」

「けどお腹減ってるでしょ?」

そういえばそうだ。

「軽い物作るから。テオはゆっくりしてていいよ。」

そういうと上からかぶるかんじのロングのワンピースをかぶって軽く髪をしばるとゆっくりなかんじで部屋を出ていった。

その色っぽいかんじにまた後ろから引っ張ってベッドに組み敷きたくなったけど、さすがに莉奈もおなか減ってるだろうと思って我慢する。

あーーーー。
僕ってバカだったな。
莉奈が親友だって?
そんなのウソで、ほんとはずっと前からこうしたかったんだよ。
僕のものに。

ほんとにほんとによかった。
莉奈を失う前に気づいて。

少ししてから僕も昨日の服を着てリビングに向かった。

「テオ、シャワーあびるでしょ?バスルームに部屋着用意しておいたから。」

「え?」

「今日の夜までいるんでしょ?」

コーヒーメーカーをセットしていた莉奈が上を向いてこちらを見た。

「いや。明日の夜までいれる。」

「うそ!そんなに?」

莉奈の顔が破顔する。
僕のことで喜んでる。

それだけでめちゃくちゃうれしい僕。
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