iDOLの恋人～好きになった人は超有名人でした～
「明日の夜遅くにマネージャーが迎えにくるから。明後日から東京で仕事なんだ。」

「ほんとに？うれしい。」

莉奈がコーヒーを淹れて僕の前においた。
ちゃんと甘めのカフェオレにしてある。

そして自分はブラックコーヒー。

莉奈がつくったハムエッグとトーストは定番のものだけどおいしい。
いつもの莉奈のクオリティ。

莉奈は何でもできるのだ。

おいしくいただき、その後シャワーを浴びて、莉奈が用意しておいた部屋着は僕がいつも愛用しているブランドのもので、そのへんもさすが莉奈だと感心しながら、リビングに戻ると、2人でまったりとネットワーク配信映像サービスを見て過ごした。

「明日からの仕事なんだけど、莉奈の会社の関連なんだ。」

「え？そうなの？」

ソファの上で日本でよくいう体育座りというのをしている僕の足の間に挟まった形でもたれかかっている莉奈の髪を弄びながら僕がいう。

「結城グループが今度買収したっていうお菓子の会社のCM撮影。」

「どこで？」

「知らない。場所はマネージャーからまだ聞いてなくて。明日の夜からメンバーとホテルで合流してそこから行くってことだけ。そのあと、1週間ほどこっち滞在してるからまた時間空いたら来るよ」

「うん。」

莉奈の笑顔がかわいい。

その後もスキンシップ満載の僕たちは、まるで高校生がはじめて恋愛したみたいにたどたどしくずっとくっつきまくっていた。

リオが満足そうな顔して僕達の横でずっと丸まってたことは言うまでもない。
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