極秘懐妊だったのに、一途なドクターの純愛から逃げられません
カランカラン。
「いらっしゃいませ」
店のドアが開く音と沙月ちゃんの声でお客さんが入ってきたのがわかって、カウンターの中から顔を上げる。
あ、えっ。
そのまま私は固まった。
「こんにちわ、美貴さん」
「えっと・・・いらっしゃいませ」
そこに現れたのはスーツ姿の太郎さん。
いつものようににこやかに微笑んでいる。
そういえば、先日の再会以来何度か連絡をもらっていた。
『時間があれば会いたい』
『都合のいい日を教えてくれないかな』
私からは『また連絡しますね』と返信していたはずだけれど・・・
「お勧めは何かな?」
「オーガニックのコーヒーと紅茶をお勧めしています」
「じゃあ、コーヒーをホットで」
「はい」
すごく、気まずい。
けれど、お客さんとしてきてもらった以上無碍にもできない。
「一緒にベーグルの・・・サーモンクリームチーズもお願いします」
「はい」
「いらっしゃいませ」
店のドアが開く音と沙月ちゃんの声でお客さんが入ってきたのがわかって、カウンターの中から顔を上げる。
あ、えっ。
そのまま私は固まった。
「こんにちわ、美貴さん」
「えっと・・・いらっしゃいませ」
そこに現れたのはスーツ姿の太郎さん。
いつものようににこやかに微笑んでいる。
そういえば、先日の再会以来何度か連絡をもらっていた。
『時間があれば会いたい』
『都合のいい日を教えてくれないかな』
私からは『また連絡しますね』と返信していたはずだけれど・・・
「お勧めは何かな?」
「オーガニックのコーヒーと紅茶をお勧めしています」
「じゃあ、コーヒーをホットで」
「はい」
すごく、気まずい。
けれど、お客さんとしてきてもらった以上無碍にもできない。
「一緒にベーグルの・・・サーモンクリームチーズもお願いします」
「はい」