4番目の彼女
はぁ、のぼせてベッドに倒れ込む私を後目に余裕な顔で水を飲む姿が憎い。
私が、普段から簡単なメイクしかしていないとしてもすっぴんを晒すのは恥ずかしい。眉アートメイクでもしておけばよかった。
上下のスウェットの上を私が、下を彼が身に着けて、ベッドに腰掛けるとそのペットボトルを頬に当ててくれる。冷たくて気持ちいい。
「きぃちゃんの仕事、年末までずっと忙しいの? 」
「うーん。年賀状の投函が12月25日までだから、24日でもうほぼ年内の仕事は終わりになる予定。今年はもう仕事に慣れたし、計画通りに進んでるから。ちょっと余裕あるかも」
「じゃあさ、クリスマスは一緒に過ごそうよ」
クリスマスに会うということは、4番目から少しは昇格したのだろうか。勝手に期待して勝手に浮かれてるくらいはいいよね。
私は彼の肩口に顔を寄せて眠りについた。