ライム〜あの日の先へ
「りんちゃん、よく寝てる。可愛い。今日は肩車もさせてもらったし。
俺さ、子供の時に親父がいたらやってもらいたいことベスト3ってのがあって。肩車、キャッチボール、遊園地。そのうちの一つを叶えてしまったよ。
りんちゃん、喜んでたと思ったんだけど、その後機嫌悪くなってしまった。怖かったのかなぁ」
「何かあったの?」
「肩車してたら友達が来て、りんちゃんがパパに肩車してもらってるいいな、って言ってきた。
りんちゃんのパパって言われたのが嬉しくて、ついその子も肩車してあげたんだ。そうしたらキライって言われた」
凛はレストランで、普段ならそのまま食べるハンバーグを零次に小さく切り分けてと甘えたり、零次の料理を欲しがったり、とにかく零次にべったりだった。それなのに嫌いだなんて言ったということは。
「それ、ヤキモチかもしれない」
「へ?」
「さっき、零次くんにお城の一番高いところに住んでるのかって聞いていたでしょ?
凛にとって高いところにいるっていうのは特別なの。零次くんのこと、特別だって思っているんじゃないかな」
「あ……それって、もしかして」
『パパはたかいところでみまもっていてくれる』
凛はそう言っていた。零次はパパとして求められているような気がして、とてつもない喜びに浸った。
俺さ、子供の時に親父がいたらやってもらいたいことベスト3ってのがあって。肩車、キャッチボール、遊園地。そのうちの一つを叶えてしまったよ。
りんちゃん、喜んでたと思ったんだけど、その後機嫌悪くなってしまった。怖かったのかなぁ」
「何かあったの?」
「肩車してたら友達が来て、りんちゃんがパパに肩車してもらってるいいな、って言ってきた。
りんちゃんのパパって言われたのが嬉しくて、ついその子も肩車してあげたんだ。そうしたらキライって言われた」
凛はレストランで、普段ならそのまま食べるハンバーグを零次に小さく切り分けてと甘えたり、零次の料理を欲しがったり、とにかく零次にべったりだった。それなのに嫌いだなんて言ったということは。
「それ、ヤキモチかもしれない」
「へ?」
「さっき、零次くんにお城の一番高いところに住んでるのかって聞いていたでしょ?
凛にとって高いところにいるっていうのは特別なの。零次くんのこと、特別だって思っているんじゃないかな」
「あ……それって、もしかして」
『パパはたかいところでみまもっていてくれる』
凛はそう言っていた。零次はパパとして求められているような気がして、とてつもない喜びに浸った。