ライム〜あの日の先へ
二人の会話はそこで終わってしまった。
鈴子は凛の話がなければ、変に緊張してしまって上手く話ができない。
昔は二人でいられるだけで幸せだった。だが、いまはこの沈黙が重苦しい。
しばらくの沈黙のあと。
ふいにチリンと涼やかな音色が聞こえた。
工事中の悪路を走る車の振動に合わせて鈴の音が聞こえる。
「鈴の音?」
「あぁ、これだ」
零次がポケットからキーケースを取り出して鈴子に渡す。
鈴子は対向車のライトで一瞬車内が明るくなったスキにキーケースを開いてみる。
そこには懐かしい鈴がついていた。
しかも。
「零次くん、これ、鈴2つ……?」
「あぁ。一つは鈴子からもらったやつ。一つは暑い夏の日に会社の前で拾った」
鈴子が妊娠を告げるために会社へと行ったときに落とした物だ。もう二度と見ることも音を聞くことも出来ないと思っていた大事な思い出の鈴だ。
「すごく探したの。でも見つからなくて、無くしたって思ってた。まさか零次くんが拾ってくれていたなんて」
鈴子の手のひらの上で二つの鈴が仲良く並んでいる。
鈴子は凛の話がなければ、変に緊張してしまって上手く話ができない。
昔は二人でいられるだけで幸せだった。だが、いまはこの沈黙が重苦しい。
しばらくの沈黙のあと。
ふいにチリンと涼やかな音色が聞こえた。
工事中の悪路を走る車の振動に合わせて鈴の音が聞こえる。
「鈴の音?」
「あぁ、これだ」
零次がポケットからキーケースを取り出して鈴子に渡す。
鈴子は対向車のライトで一瞬車内が明るくなったスキにキーケースを開いてみる。
そこには懐かしい鈴がついていた。
しかも。
「零次くん、これ、鈴2つ……?」
「あぁ。一つは鈴子からもらったやつ。一つは暑い夏の日に会社の前で拾った」
鈴子が妊娠を告げるために会社へと行ったときに落とした物だ。もう二度と見ることも音を聞くことも出来ないと思っていた大事な思い出の鈴だ。
「すごく探したの。でも見つからなくて、無くしたって思ってた。まさか零次くんが拾ってくれていたなんて」
鈴子の手のひらの上で二つの鈴が仲良く並んでいる。