社長っ、このタクシーは譲れませんっ!
 シンプルな白い皿にのっている分厚いトーストとか。

 このまま出てきたら大問題だ、と思うコーヒー豆のつまった白いコーヒーカップとか。

 ピーマンの緑だけがやけに鮮やかなナポリタンとか。

 銀の皿にのったオムライスとか。

 真緑のソーダに白いアイス。
 赤いさくらんぼのクリームソーダとか。

 やばい。
 食べたい、と思ったとき、将臣と目が合った。

「ここで食べてから行くか」

 はいっ、と千景は頷いた。

 
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