社長っ、このタクシーは譲れませんっ!
このままでは、営業に戻れんな、と焦りながら、つい最近、他の会社のお偉いさんにバッタリあったときの挨拶をそのまま言ってみる。
「……お、お久しぶりです?」
「……いつも会ってるだろ。
お前、何故かいつも千景の側にいるからな」
そりゃ、嵐山と同じ部署だからな。
どちらかといえば、社長のお前がいつも嵐山の側にいるのがおかしいんじゃないのか、と思っていたが、あえて突っ込まなかった。
「すまんな。
ずっと半地下にいるから、敬語を忘れてな。
こんなとき、社員は社長に向かって、なんて言うんだっけな?
ごきげんよう?」
「お前は、何処の名門女学校の生徒だ……」
「……お、お久しぶりです?」
「……いつも会ってるだろ。
お前、何故かいつも千景の側にいるからな」
そりゃ、嵐山と同じ部署だからな。
どちらかといえば、社長のお前がいつも嵐山の側にいるのがおかしいんじゃないのか、と思っていたが、あえて突っ込まなかった。
「すまんな。
ずっと半地下にいるから、敬語を忘れてな。
こんなとき、社員は社長に向かって、なんて言うんだっけな?
ごきげんよう?」
「お前は、何処の名門女学校の生徒だ……」