社長っ、このタクシーは譲れませんっ!
「私は身近すぎてよくわからないんですが。
みんな、イケメンだって言ってますね」
と言いながら、千景は、はい、とスマホにある写真を見せた。
「うちの弟たちも一緒に写っちゃってますけど」
うそっ、と二人は身を乗り出す。
そのまま、スマホをとられてしまった。
「ちょっとっ。
この従兄のよしくんとやらもいいけど。
なにこの身長も顔もそっくりな美形はっ」
「ああ、それは私の双子の弟です」
「あんた、男兄弟がいるのならいるって言いなさいよっ」
なに隠し立てしてんのよっと律子に罵られる。
「……いや、訊かなかったじゃないですか」
誰かと友だちになるたび、『私には男兄弟がいます』と報告する習慣も義務もない。
みんな、イケメンだって言ってますね」
と言いながら、千景は、はい、とスマホにある写真を見せた。
「うちの弟たちも一緒に写っちゃってますけど」
うそっ、と二人は身を乗り出す。
そのまま、スマホをとられてしまった。
「ちょっとっ。
この従兄のよしくんとやらもいいけど。
なにこの身長も顔もそっくりな美形はっ」
「ああ、それは私の双子の弟です」
「あんた、男兄弟がいるのならいるって言いなさいよっ」
なに隠し立てしてんのよっと律子に罵られる。
「……いや、訊かなかったじゃないですか」
誰かと友だちになるたび、『私には男兄弟がいます』と報告する習慣も義務もない。