【完結】和菓子職人との恋は、甘いようで甘くない?


「ウソを付くな、菜々海」

「う、ウソじゃ……っ、んっ!?」

 ゙ウソじゃない゙そう言おうと思ったのに、そう言おうと思った時にはもう、悠月さんのその柔らかい唇が私の唇を塞いでいた。

「んっ……っ」

 え……?悠月さん、今なんで……私にキスしたの?
 分からない。悠月さん、なんで……。

「いい加減、認めたらどうだ? お前は俺を好きだって」

「……ずるいです、そんなの」

 そうやって私から気持ちを言い出させようとするなんて……。悠月さんはずるい。

「菜々海、俺が好きなんだろ?」

 そんなイケメンボイスで、好きなんだろ?なんて言われたら……何も言い返せないよ。
 ずるいよ、悠月さん……。

「……そうです。 認めます、私は悠月さんのことが好きです」

 こんな発言、自分の気持ちを認めざるを得ないよ……。ずっと、言わないつもりだったのに……。 

「大好きです……悠月さん。だからお願いします。私のクビにしないでください!」

「はあ?何言ってんだ、お前は?」

 え?クビにするんじゃないの……?
 てっきり、好きだと認めた私をクビにするつもりなのかと思ってたのに、違うの……?

「私……クビ、ですよね?」
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