道づれ愛
「佑香、可愛い…似合ってる。こっち来てよく見せて」
「このパンツ気持ちいいね。肌触りもストンと落ちるサイズ感も好き」
「そこはこだわってるからね」
「休日に1日中このパンツとTシャツで過ごしたら止められないかも」
「いいね。そういう感想は大歓迎。実践しような」
キャミソールから出ている肩に唇を落とすと、彼女はくすぐったそうに首をすくめた。構わず同じ場所を舌で舐めると…prururu…誰だ?23時過ぎだぞ…世良さんか…佑香に表示を見せてから出た。
「はい、桐生です」
キャミソールのままでは冷える。布団を捲り佑香に入るように促し、彼女が寝転んだ隣に脚だけ入れて話す。
‘夜分に申し訳ありません、世良です。一言お礼だけお伝えしたくて’
「礼ですか?」
佑香の洗って乾かしたばかりの髪を指で梳きながら聞き返した。
‘はい、実は美香さんが告白してくれて…もちろん返事はOKです。これも桐生さんのご紹介のおかげですので、ご報告とお礼を…本当にありがとうございます’
「いえ、そういうご縁だったんでしょう。世良さんも仕事柄その辺りのことはよくお分かりだと思います」
‘ええ、おっしゃる通りです。一瞬のタイミングのものだったりしますからね。この縁をどう繋げ、どう育てるかはこれから未知ですが知り合えた奇跡というものには感謝します’
「ご丁寧にありがとうございました」
‘ぜひ一度一緒にお食事を。佑香さんにもよろしくお伝えください’
スマホを置き俺も佑香の隣に潜り込むと、世良さんの話をする。
「そうか…あの泡の時点でお似合いだったよね」
「そうだな」
「尊さんのおかげだね、ありがとう」
「うん?佑香が礼を言ってくれるの?」
「お姉ちゃんのことだからね」
「そうか…じゃあ、上に乗って…礼はキスから始めて…佑香」