美しき微笑みのあの人に恋をした。
えーっ…
名前聞いたりしないの?
これじゃあ、進展のしようがないよ。



つい、気になって、2ページ、3ページとめくってしまう。



主人公は、青年にお礼を伝えたのに、なんだか気持ちがもやもやしたままで、仕事ではミスばかりしてしまって、なおさら気落ちする。



(なんでわからないんだろ?
主人公は、きっと、あの青年に恋をしたんだよ。
自分の気持ちなのに、わからないの!?)



じれじれしながらも、私は物語に引き込まれ、気付けば10ページ以上読んでいた。



(わぁ、こんなに読んでたんだ!?)



自分でもびっくりした。
いつも、1ページ読むって決めてるから、それ以上は読まないし、読んだら、頭の中でまとめながら感想を書くのが習慣になってたのに、今日はそんなことさえ考えず、自分でもページをめくる手が止められなかった。



そのことがなんだか嬉しかった。
私の『読者』としてのレベルがちょっと上がったみたいで…
ようやく、本当にKRさんの小説を楽しめるところまで来れたような気がしたから。
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