美しき微笑みのあの人に恋をした。




(あ、来た~!)



私に気付いて、KRさんは手を振ってくれた。



「お待たせ。また君の方が早かったね。」

「わ、私もついさっき来たばかりです。」

そんなの、嘘に決まってる。
もうコーヒーも三杯目だよ。
早く会いたくて、ついつい早く来てしまうんだ。



ちょっと恥ずかしかったけど、寺田さんに話を聞いた後すぐに、KRさんにメッセージを送った。
断られないかとドキドキしたけど、KRさんは簡単にOKしてくれた。



「早速だけど、話したいことって、何?」

「あの…差し出がましいとは思ったんですが、会社にウェブ小説をよく読んでる人がいるんで、その人に、投稿した作品がよく読まれる秘訣、みたいなものを訊いたんです。」

「そうなんだ。気にかけてくれてありがとう。
それで、どんなこと?」

私は寺田さんから聞いたことを話した。
ただ、作品についてのことは後回しにした。




「えーっ!?表紙なんかで変わるのかな?」

「はい、綺麗な専用のイラストの表紙があると、目に止まるらしいです。
今のはサイトから借りてるんですよね?」

「うん、表紙がないとあまりにも素っ気ないと思ってね。でも、綺麗なって…少女漫画風なのものってこと?」

「まぁ…そんな感じかもしれませんね。」

綺麗なイラストとしか聞いてなかったから、実際、私にはよくわからない。
でも、恋愛小説に合うとしたら、やっぱり少女漫画っぽい方だよね?
間違っても少年漫画じゃないでしょう。



「多分…僕には描けないなぁ。」

しんみりとした声でKRさんが呟く。
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