こんなのアイ?




 背中にいつものシーツと違うブランケットを感じながら自分の中には悠衣を感じている。人肌というのはこんなに気持ち良かったのだろうか…人との交わりはこれほど…

「愛実…考え事をするなんて余裕だな」

 はぁぅ…

「っ…ちが…ま…って…」

 悠衣が固定するかのように私の腰骨辺りを両手で持ちイイところだけに刺激を送る…優しく繰り返し擦り、奥を繰り返しノックされると…あぁ…っ…また自分の脈拍を全身に感じ、悠衣と熱く交わる箇所に一瞬血流が全て集まったあとその沸騰した血液が脳や手足の指先まで爆発する。そして指一本動かせなくなった。

 彼は私の中に留まったまま息の整わない私をそっと抱きくるむと

「…何考えてた?ん?」

 と耳たぶを咥えて言う。彼のこれ以上ないほどの甘い声と雰囲気に目と頭が眩む。

「…人肌って…こんなに気持ち良かったのかなって…人と交わることがこんなに…これほど…」
「…これほど?」
「ここで悠衣に思考を遮断された…」
「ふっ…」

 彼は腰を小さく引きツンツンと私の中を刺激する。

「ぁ…ちょっ…」
「思い出して…続きを」

 そう言いながらまた腰を小さく引き今度は回し入れ恥骨を擦り合わせる…ぅん…

「悠衣っ…人との交わりは…悠衣とひとつになる行為は…心まで…体だけじゃなく心まで抱かれているようで…幸せを感じられるかも…」
「そうか…感じられると言い切れるまで俺の愛を伝えてやる」
「へっ?…ちょ…」

 それ以上の言葉は悠衣に飲み込まれてしまった。そしてすぐに彼は全身で私を翻弄しつつ安心感を与えてくれた。
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