神殺しのクロノスタシスⅣ
一方の、『八千代』はと言うと。
「…?」
このツキナの魅力が分からないらしく、首を傾げていた。
良かった。
『八千代』まで、ツキナの魅力に目覚めるようなことになったら。
白馬の王子権と秘密のお花畑権を巡って、『八千代』との熾烈な争いが待っているところだった。
『八千代』と勝負したら、俺負けちゃうもんなー。
「僕、これ真似したら良いの?」
「さぁ。やってみたら?」
『八千代』とは、争わずに済む方向で行きたい。
とりあえず。
「ツキナ〜。だいじょぶ〜?」
俺は畑にかがんで、すっ転んだまま動かないツキナの頭のてっぺんを、つんつん、とつついてみた。
反応あるかな?
すると。
「うぅ…だいじょばない…」
と、いう返事が返ってきた。
そっか。大丈夫そうだね。
「ツキナも、畑耕すの苦手なの?」
「何をぅ!」
ツキナは、ガバッ、と顔を上げた。
可愛い顔が、土まみれ。
持っていた手拭いで、ツキナの顔を拭いてあげることにした。
俺って紳士〜。
「おいどんは、代々農家の家系でさぁ。ちんまい童んときから、鍬持って畑ぇ耕したもんだぁ!」
謎の方言が出てるけど。
ちんまい童のときから、畑にすっ転んでたのかなぁ?
それはそれで、可愛いのでアリ。
ツキナって終始こんな調子で、よくこの間まで一人で園芸部出来てたなぁ。
「おめ様らも、おいどんを見習って、ちゃ〜んと畑耕さんかい!」
「はいはい。分かりましたよ〜っと」
「え、僕も転ぶの?」
お馬鹿なツキナと、同じくお馬鹿な『八千代』。
お馬鹿な二人に囲まれて、俺はツキナの代わりに、鍬を握った。
じゃあ、皆未経験のへっぴり腰農家ということで。
「やりますか〜」
見様見真似でも、まずは実行するとしよう。
「…?」
このツキナの魅力が分からないらしく、首を傾げていた。
良かった。
『八千代』まで、ツキナの魅力に目覚めるようなことになったら。
白馬の王子権と秘密のお花畑権を巡って、『八千代』との熾烈な争いが待っているところだった。
『八千代』と勝負したら、俺負けちゃうもんなー。
「僕、これ真似したら良いの?」
「さぁ。やってみたら?」
『八千代』とは、争わずに済む方向で行きたい。
とりあえず。
「ツキナ〜。だいじょぶ〜?」
俺は畑にかがんで、すっ転んだまま動かないツキナの頭のてっぺんを、つんつん、とつついてみた。
反応あるかな?
すると。
「うぅ…だいじょばない…」
と、いう返事が返ってきた。
そっか。大丈夫そうだね。
「ツキナも、畑耕すの苦手なの?」
「何をぅ!」
ツキナは、ガバッ、と顔を上げた。
可愛い顔が、土まみれ。
持っていた手拭いで、ツキナの顔を拭いてあげることにした。
俺って紳士〜。
「おいどんは、代々農家の家系でさぁ。ちんまい童んときから、鍬持って畑ぇ耕したもんだぁ!」
謎の方言が出てるけど。
ちんまい童のときから、畑にすっ転んでたのかなぁ?
それはそれで、可愛いのでアリ。
ツキナって終始こんな調子で、よくこの間まで一人で園芸部出来てたなぁ。
「おめ様らも、おいどんを見習って、ちゃ〜んと畑耕さんかい!」
「はいはい。分かりましたよ〜っと」
「え、僕も転ぶの?」
お馬鹿なツキナと、同じくお馬鹿な『八千代』。
お馬鹿な二人に囲まれて、俺はツキナの代わりに、鍬を握った。
じゃあ、皆未経験のへっぴり腰農家ということで。
「やりますか〜」
見様見真似でも、まずは実行するとしよう。