神殺しのクロノスタシスⅣ
XIII
――――――…俺の名は、吐月・サーキュラス。

一番最初に魔法陣に吸い込まれ、摩訶不思議な異次元世界に送り込まれた四人のうちの一人である。

俺は現在、ろくでなしの母親から逃れ、叔父夫婦に引き取られ。

学校で酷いいじめに遭いながら、陰鬱に日々を過ごす高校生…。

…の、記憶の追体験をさせられているところだ。

今に至るまで、結局ここからどうやって脱出するのかも分からず。

と言うか、まともに身動きも出来ず。

この記憶の物語は、ついにクライマックスを迎えようとしていた。









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