神殺しのクロノスタシスⅣ
「何が埋まってるかなんて、掘ってみたら分かることでしょー」
俺は、さっきツキナが鍬を振り下ろした位置に立った。
「ちょっと下がっててね、ツキナ」
「すぐり君…?どうするの?スコップで掘るんじゃないの?」
「スコップで掘っても良いんだけど…。時間がかかるからね〜」
今日は、カブの植え付けをするんだからさ。
土を耕す段階で、もたもたしてられないよね。
俺は得意の糸魔法で、両手の指から糸を放出した。
真っ直ぐに伸びた透明な糸が、ブスッ、と地中に潜った。
糸に触れる感触を頼りに、異物の位置を手繰り寄せる。
「おぉっ、すぐり君凄い!」
「でしょ〜?」
もっと褒めてくれても良いよ。
すると間もなく、糸が硬い何かに触れた。
あ、これだな。
てっきり、球体の硬い石だと思っていたが…。
「…んん?」
「…?すぐり君、大丈夫?」
「…何だこれ。なんか、予想以上にでっかいよ」
「えっ?」
糸を伸ばしても伸ばしても、まだ硬い感触がする。
予想以上に大きい。1メートル以上はあるよ。
しかもこれ、球体じゃない。
横に長い…?いや、縦に長い…感触からして、石じゃない…何かが、土の中に埋もれている。
「…?引っ張り出して良い?」
「え?うん」
謎の何かに糸を絡ませ、力を込めて持ち上げる。
ズボッ、と土から出てきたそれに、俺もツキナも言葉を失った。
思ったより軽かったけど、大きさは思った以上だった。
しかも、土まみれのこれ…。
「ひ、ひぇぇぇ!?」
ツキナが、真っ先に悲鳴をあげた。
無理もない。
俺が地中から引き摺り出したのは、白い棺…棺桶だったからだ。
俺は、さっきツキナが鍬を振り下ろした位置に立った。
「ちょっと下がっててね、ツキナ」
「すぐり君…?どうするの?スコップで掘るんじゃないの?」
「スコップで掘っても良いんだけど…。時間がかかるからね〜」
今日は、カブの植え付けをするんだからさ。
土を耕す段階で、もたもたしてられないよね。
俺は得意の糸魔法で、両手の指から糸を放出した。
真っ直ぐに伸びた透明な糸が、ブスッ、と地中に潜った。
糸に触れる感触を頼りに、異物の位置を手繰り寄せる。
「おぉっ、すぐり君凄い!」
「でしょ〜?」
もっと褒めてくれても良いよ。
すると間もなく、糸が硬い何かに触れた。
あ、これだな。
てっきり、球体の硬い石だと思っていたが…。
「…んん?」
「…?すぐり君、大丈夫?」
「…何だこれ。なんか、予想以上にでっかいよ」
「えっ?」
糸を伸ばしても伸ばしても、まだ硬い感触がする。
予想以上に大きい。1メートル以上はあるよ。
しかもこれ、球体じゃない。
横に長い…?いや、縦に長い…感触からして、石じゃない…何かが、土の中に埋もれている。
「…?引っ張り出して良い?」
「え?うん」
謎の何かに糸を絡ませ、力を込めて持ち上げる。
ズボッ、と土から出てきたそれに、俺もツキナも言葉を失った。
思ったより軽かったけど、大きさは思った以上だった。
しかも、土まみれのこれ…。
「ひ、ひぇぇぇ!?」
ツキナが、真っ先に悲鳴をあげた。
無理もない。
俺が地中から引き摺り出したのは、白い棺…棺桶だったからだ。