神殺しのクロノスタシスⅣ
事件…ではなさそうだから、ひとまず安心したものの。
出てきたブツが不可解過ぎて、これはこれで別の事件が勃発しそうな匂い。
「何でこんなものが…。シルナ、本当に見覚えはないのか?」
白状するなら今のうちだぞ。
いっそ、おっさんの隠れた趣味でも許容するから。
ドン引きはするけど。
「ほ、本当に知らないよ…。何でこんなものが、学院の敷地内に埋まってるの…?」
シルナは、マジで困惑していた。
何かを知っていて黙ってる、誤魔化してるという風には見えないな。
つまり、本当に知らないのだ。
「しかし、妙にリアルだよね…。今にも動き出しそうで…」
「ちょ、天音君怖いこと言わないで!」
「あ、済みません…」
こんなもん動き出したら、ガチホラーだよ。
でも、天音の言う通り。
見た目があまりにリアル過ぎて、本当に動き出しそうな気がする。
今にも、この閉ざされた瞼がパチッ、と開いて。
俺達を呪いそうな顔をしてるよ。
この人形、一体何処から来て、何で畑の下なんかに埋まってたんだ…?
誰の人形なんだろう。いつの時代の人形だ?
「棺桶に入っていたとはいえ、ずっと土の中に埋もれていた割には…汚れてもないし、欠けてもいないですね」
イレースが、躊躇いなく人形をベタベタ触っていた。
怖くないのか。怖くないよなイレースは。
「まるで、つい最近埋められたばかりのような…ん?」
ん?
イレースが途中で喋るのをやめ、ふと棺桶の中を見ると。
幼稚園児くらいの、小さな子供の手が。
ガッチリと、イレースの服の袖を掴んでいた。
これまた、一同言葉を失い。
そして。
「で…で、出たぁぁぁぁぁっ!!」
シルナが、叫び声をあげた。
出てきたブツが不可解過ぎて、これはこれで別の事件が勃発しそうな匂い。
「何でこんなものが…。シルナ、本当に見覚えはないのか?」
白状するなら今のうちだぞ。
いっそ、おっさんの隠れた趣味でも許容するから。
ドン引きはするけど。
「ほ、本当に知らないよ…。何でこんなものが、学院の敷地内に埋まってるの…?」
シルナは、マジで困惑していた。
何かを知っていて黙ってる、誤魔化してるという風には見えないな。
つまり、本当に知らないのだ。
「しかし、妙にリアルだよね…。今にも動き出しそうで…」
「ちょ、天音君怖いこと言わないで!」
「あ、済みません…」
こんなもん動き出したら、ガチホラーだよ。
でも、天音の言う通り。
見た目があまりにリアル過ぎて、本当に動き出しそうな気がする。
今にも、この閉ざされた瞼がパチッ、と開いて。
俺達を呪いそうな顔をしてるよ。
この人形、一体何処から来て、何で畑の下なんかに埋まってたんだ…?
誰の人形なんだろう。いつの時代の人形だ?
「棺桶に入っていたとはいえ、ずっと土の中に埋もれていた割には…汚れてもないし、欠けてもいないですね」
イレースが、躊躇いなく人形をベタベタ触っていた。
怖くないのか。怖くないよなイレースは。
「まるで、つい最近埋められたばかりのような…ん?」
ん?
イレースが途中で喋るのをやめ、ふと棺桶の中を見ると。
幼稚園児くらいの、小さな子供の手が。
ガッチリと、イレースの服の袖を掴んでいた。
これまた、一同言葉を失い。
そして。
「で…で、出たぁぁぁぁぁっ!!」
シルナが、叫び声をあげた。