ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「はい、その通りです。スカイヴェン国は、予想以上に遠かったですぅ……」

 半べそのコレットのお腹がくうっと鳴ったので、ミメットは「コレットちゃん、いつから食べていないんだい?」と尋ねる。

「ええと……いつからでしょうか。基本的にお水さえあれば大丈夫な体質なのですが、カレーのいい香りをかいだら、急にお腹がすいて来てしまったんです」

「……水だけって! めちゃくちゃなことを言ってるけど、いくらなんでもそれは駄目だろうよ!」

「大変にゃん、すぐにごはんを炊くにゃん! 栄養失調になるにゃんよ!」

 空腹の辛さは誰よりもわかっているし、栄養失調の一歩手前になった経験もあるエリナは、慌てて厨房に行くとお米をといで、小さな鍋で炊き始める。

「少しのごはんならすぐに炊けるから、待っててにゃん。ミメット姉さん、あのクッキーをお願いします」

「わかったよ」

 ミメットは子猫のおやつの入った箱からクッキーを取り出した。

「ほら、子猫の秘蔵のクッキーをかじってお待ちよ。干した果物と香ばしい木の実が入っているから元気が出るよ」

「よく噛むにゃんよ!」

「ありがとうございます。あと、さっきの美味しいお水もいただけますと……」

「了解にゃん!」

 果実水のお代わりを持ったエリナがとっとこやって来て「遠慮なくどうぞ」とコレットに手渡す。

「ふわぁ、身体中に水分が行き渡りますぅ……」

「そら、たくさんあるからどんどんお飲みよ」

 ミメットが大きなピッチャーに入れた果実水を持ってきて、テーブルに置いた。

「美味しいですぅ、ありがとうございますぅ」

 親切なふたりの猫の心遣いで、コレットはたっぷりの水分と甘くて美味しいクッキーをお腹に入れることができた。
< 167 / 234 >

この作品をシェア

pagetop