ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
 炒め鍋に乾いたふきんを入れてミメットに振らせたら、あっという間に曲芸のような炒め方のコツを覚えてしまったので、エリナは安心してチャーハン作りに取りかかることにした。

「まずは、具の準備をしますね。豚肉は小さめの薄切りにして、細かく刻んだニラと長ネギを加えます」

 刃物の扱いが素晴らしく上手なミメットは、包丁を持つと豚の塊肉を刻んだ。その動きはあまりにも速すぎて『こ、これは早送り⁉︎』とエリナを驚かせた。旋風のミメットの名は伊達ではないのである。
 豚肉に続いて刻んだニラと長ネギもボウルに入れると、エリナはおろしたニンニクをそこに加えた。さらに塩とコショウを入れて全体をこね、最後にごま油を入れて混ぜた。

「定食にするならこの状態まで作ったら冷蔵庫に入れて、味をなじませておきます。ここまで下ごしらえをしておけば、開店してからが楽ですよ」

「なるほどね」

 青弓亭には、最近の売り上げで購入した大きな冷凍冷蔵庫がある。作ったのはもちろん、武器屋のストーンと同じドワーフの道具屋であるガミークだ。このふたりはエリナのアイデアを形にする楽しさにハマってしまい、便利な調理器具や大きな冷凍冷蔵コンテナまで様々なものを作り出している。
 特に彼らの作ったひき肉作り器は王都にかなり出回っていて、高齢になって歯の弱った獣人でも美味しい肉料理が食べられるようになったと大変好評である。
 ちなみに誰よりも喜んだのは、煮込んだ肉が苦手(でも、カレーライスは大好き)なギルバート前国王であったりする。お城の料理人たちは毎日せっせと様々なハンバーグを作っているらしい。
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