ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜４

「とても美味かったし、これはこのまま定食として出せると思う。青弓亭の評判メニューがまたひとつ増えそうだな」

「ありがとうございます、ルディさん！」

　味見隊長のお墨付きを貰えたので、エリナとミメットは顔を見合わせてうなずいた。

「それじゃあ、これを今晩の定食にしよう」

「はい。豚肉と野菜をタレに漬け込んで準備をしておきましょう。そうだにゃん、この塩ニンニク味は、男の人に好まれると思うんですよね」

　エリナはとことこと棚に向かうと、数字の書いてある木札を手にした。これは食券で、この札の数だけ定食を作るのだ。

「警備隊員の皆さんの分を、あらかじめ取り置こうと思うんです」

「それはありがたいな。俺だけが食べたとなると、あいつらはいろいろとうるさいから……味見は俺の仕事だから仕方がないのに」

　どうやら真面目なルディは、味見隊長としての職務に真剣に取り組んでいるようである。

　ミメットも賛成したので、青弓亭の常連である5人プラスルディの分の食券を渡した。