ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「それから、王宮の皆さんの分は後日で大丈夫でしょうか? このメニューは、ギルおじいちゃんが好きなんじゃないかと思うんですけど、今日は初日だから、様子を見るためにもあまり数を作らないんです」
「そうだね。慣れたメニューならともかく、要領をつかむまでは数は抑えたいね」
ミメットがうなずく。青弓亭はふたりの猫が回しているが、いくら気の合った猫同士であっても初メニューの手順が予想通りにいくとは限らないのだ。
「で、なんでギルバート前国王陛下が好きだと思ったんだい?」
「これは、お肉がたっぷりのメニューだけど、小さな薄切りで入っているから、歯に優しくて食べ応えがあるんです。おじいちゃんが、最近では塊り肉をかじるのは厳しいって言ってたから……」
「なるほどね。この国の肉料理は、厚切り肉を焼くか大きな肉を煮込むか、っていうのが多いからね」
「素材がみんな素晴らしいから、あまり手を加えなくても美味しく仕上がるんです。だから、手の込んだ料理を作る人がいなかったんですね」
「そうさ。野営の時なんて、直火で炙って焼けた肉をこそげ取り、塩をかけて食べるんだけど、それで充分ご馳走だもんね。、あとは、骨付き肉のぶつ切りと野菜を鍋に入れて煮たスープとかね」
どうやらミメットの料理に問題があったのは、厨房に焚き火料理を持ち込んだせいのようである。エリナは心の中で『美味しそうだけど、それってあんまり料理っぽくないよね……』と呟くのであった。
「そうだね。慣れたメニューならともかく、要領をつかむまでは数は抑えたいね」
ミメットがうなずく。青弓亭はふたりの猫が回しているが、いくら気の合った猫同士であっても初メニューの手順が予想通りにいくとは限らないのだ。
「で、なんでギルバート前国王陛下が好きだと思ったんだい?」
「これは、お肉がたっぷりのメニューだけど、小さな薄切りで入っているから、歯に優しくて食べ応えがあるんです。おじいちゃんが、最近では塊り肉をかじるのは厳しいって言ってたから……」
「なるほどね。この国の肉料理は、厚切り肉を焼くか大きな肉を煮込むか、っていうのが多いからね」
「素材がみんな素晴らしいから、あまり手を加えなくても美味しく仕上がるんです。だから、手の込んだ料理を作る人がいなかったんですね」
「そうさ。野営の時なんて、直火で炙って焼けた肉をこそげ取り、塩をかけて食べるんだけど、それで充分ご馳走だもんね。、あとは、骨付き肉のぶつ切りと野菜を鍋に入れて煮たスープとかね」
どうやらミメットの料理に問題があったのは、厨房に焚き火料理を持ち込んだせいのようである。エリナは心の中で『美味しそうだけど、それってあんまり料理っぽくないよね……』と呟くのであった。