ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜４

「青弓亭の厚意で、我々の分の食券を用意してもらえた。だがもちろん、わかっているだろうが、ただ定食を楽しむだけではないぞ」

「もちろんです、隊長」

　虎のキーガスが言った。

「大切な初日ですので、新しいメニューの提供が問題なく行われるように目を配らせていただきます。青弓亭は、猫が働く大切な店でありますから」

　キーガスは、あいかわらず猫科推しが強くて真面目である。そして、やっぱり真面目な隊長は彼の言葉に「うむ」と満足そうにうなずいた。こちらは激しいエリナ推しなのだ。

「ルディ隊長の養いっ子が働いている店で、滅多なことをする奴はいないとは思うけどね。可愛い子猫ちゃんたちには気持ちよくお店をやっていて欲しいから、俺ももちろん協力は惜しまないよ」

　狐のサファンも、軽く肩をすくめながら言った。