ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
 エリナは、数々の新しい料理をスカイヴェン国にもたらしたのみならず、調理道具を開発したり、流通を革命を起こす冷凍冷蔵車を作り上げたり、他国の使者たちと協力して王家が主催するお祭りの企画を成功させたりと、多くの活躍をしている。
 スカイヴェン国の教育体制について改良の余地があることを指摘して、学校建設のプロジェクトを始めるきっかけをもたらしたのも子猫のエリナだ。

 しかも、これだけのことをしておいて、彼女は見返りを求めないのだ。
 地位も名誉もお金もなにも欲しがらず、ただ人々の笑顔がご褒美だという無欲なエリナを、王家のメンバーをはじめとする周りの者たちは『もしや、エリナは天使ではないのだろうか?』と、半ば冗談ではなく思い始めている。
 
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