ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「それじゃあ、今夜はこれで解散だよ。お疲れさま、おやすみ!」

「はい、おやすみなさい。姉さん、また明日」

 ルディに抱っこされた子猫はちょこちょこと手を振って、青弓亭を出た。

「無事にチャーハンを出せてよかったです」

「そうだな。皆、とても美味しいと喜んでいたし、青弓亭の名物料理がまた増えたな」

「はい。ルディさんもありがとうございました」

 狼隊長は、お礼を言う子猫の頭を優しく撫でた。

 そのまま歩いて家に着くと、エリナはシャワーを浴びて、ルディは通いの家政婦が用意しておいたミルクを温める。幼い子猫にはたっぷりのミルクが必要なのだ。

 そして、寝る支度が済むと、可愛らしくあくびをする子猫とふわふわのフェンリルは仲良くベッドに乗った。

「今日も楽しく過ごせたか?」

「はい! とっても! 明日も……楽しく……」

 子猫は小さな手でフェンリルをモフッ、モフッ、モフッ、とモフると、そのまま夢の国へと旅立った。

「それはよかった」

 ルディは尻尾でよく子猫を包むと、温かな気持ちに満たされながら目をつぶるのであった。
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