ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
初めてのお豆腐を作ります
「うむ、やはりエリナのカレーは最高じゃな!」

 用意されたカレーライスを口に入れると、瞳を輝かせてもぐもぐと口を動かしていた高齢の狼獣人が、良い笑顔で叫んだ。

 ちょっと前までは厳格な狼国王だったのに、エリナを前にすると目尻の下がりきった優しいおじいちゃんになってしまうのは、ギルバート前国王である。

 今日は青弓亭が休みなので、エリナはいつも贔屓にしてくれる王家のメンバーのために、スカイヴェン国の王宮まで特別な料理を作りに来ていた。
 エリナの作った料理は、王宮の厨房の横にあるちょっとした食堂で出来立てを食べる習慣になっている。今日もお昼からカレーライスが食べられるとあって、国王のセガルスに王妃のサランティーナ、王太子のフランセスになぜか宰相もわくわくしながら加わって、楽しいランチが始まったところである。
 もちろん、エリナの保護者であるルディ(青弓亭に合わせて休みをとっている)も、普段着に着替えて参加していた。

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