ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「ふう、美味しくできてよかったです」

 エリナは口の周りについたカレーを拭きながら、満足そうに言った。

「煮込んだ牛のテールからはコラーゲンがたっぷりと出ているので、テールスープを食べるとお肌や髪がぴちぴちのツルツルになるんですよ」

「なんですって⁉︎」

 サランティーナ王妃が両手で頬を押さえた。

「これも若返りのスープになるのかしら?」

「はい。森のカレーを作った時の、イノブタの骨やすじ肉から作ったスープと同じように、身体が若返るための成分がたっぷり含まれています。こちらは牛の味わいが楽しめるので……」

「料理長のリッケル!」

 王妃にひと声かけられたリッケルは「はっ、心得ております。これからこのスープも積極的に献立に取り入れていく所存にございますゆえ」と答え、王妃を笑顔にした。

「お願いね」

 スカイヴェン国の美しきサランティーナ王妃は、その美貌を保つために日々努力しているのであった。
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