ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「この、エリナの第一保護者である俺をさしおいて……」
「はい、それならば国家予算で落としましょう。なにをご所望ですか?」
黒豹の宰相(名前はガーダントだ)が割って入ったので、皆は、特に堂々とした保護者宣言をあっさりスルーされたルディは、不満そうに彼を見た。
「なぜそこで国家予算が出てくるんだ?」
ルディの問いに、宰相はクールに「ふっ」と笑い、エリナは心の中で『あ、今の感じ、黒豹のヴォラットさんにそっくりだな。さすがは父子だね』と思った。
「エリナさんは、我が国を代表する料理人であり、国宝と言っても差し支えない存在です。そのエリナさんが欲するものと言ったら、料理に関するものではありませんか?」
いつの間にか国宝認定されていたエリナはあえてそれを考えないようにして、胸の前に両手を合わせ「すごい! ヴォラットさんのパパさん、当たりです!」と目を丸くした。
「ふふふ」
可愛い子猫にパパさんと呼ばれた宰相が、嬉しさのあまり厳格な顔を崩して笑ったので、王家のメンバーは二度見をしてしまう。
「それはこの国の料理をさらに発展させるものとお見受けいたしました。つまり、国の利益を生む可能性があるもの。ゆえに、国家予算で手に入れるのが当然でしょう」
「ええと……」
話が大きくなりすぎて、困ったエリナは首をこてんと傾げた。
「はい、それならば国家予算で落としましょう。なにをご所望ですか?」
黒豹の宰相(名前はガーダントだ)が割って入ったので、皆は、特に堂々とした保護者宣言をあっさりスルーされたルディは、不満そうに彼を見た。
「なぜそこで国家予算が出てくるんだ?」
ルディの問いに、宰相はクールに「ふっ」と笑い、エリナは心の中で『あ、今の感じ、黒豹のヴォラットさんにそっくりだな。さすがは父子だね』と思った。
「エリナさんは、我が国を代表する料理人であり、国宝と言っても差し支えない存在です。そのエリナさんが欲するものと言ったら、料理に関するものではありませんか?」
いつの間にか国宝認定されていたエリナはあえてそれを考えないようにして、胸の前に両手を合わせ「すごい! ヴォラットさんのパパさん、当たりです!」と目を丸くした。
「ふふふ」
可愛い子猫にパパさんと呼ばれた宰相が、嬉しさのあまり厳格な顔を崩して笑ったので、王家のメンバーは二度見をしてしまう。
「それはこの国の料理をさらに発展させるものとお見受けいたしました。つまり、国の利益を生む可能性があるもの。ゆえに、国家予算で手に入れるのが当然でしょう」
「ええと……」
話が大きくなりすぎて、困ったエリナは首をこてんと傾げた。