浅葱の姫。
第一章
文久4年4月

「はぁっはぁっ·····」

「待ちやがれ!」

「さっさと捕まれよ!」

も、もうだめ·····。

「きゃっ」

私は小石に引っかかり

転けそうになった。

その時。

━━ガバッ━━

誰かが私を包み込んだ。

━━キィィィン━━

刀のぶつかる音。
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